介護が楽しくなるヘルパーの仕事内容について、ご紹介

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ホームヘルパー

介護の世界では多くのホームヘルパーの方が活躍しています。ここでは、ホームヘルパーの仕事の詳細や、ホームヘルパーをする上での様々な役立つ知識についてご紹介していきます。現在ホームヘルパーとして働いている方はもちろん、将来的に働きたいと考えている方は是非参考にしてみてください。

 

ホームヘルパーはこんな仕事

ヘルパーの仕事は大きく分けると2つの仕事があります。1つは家事援助であり、高齢者の家事のお手伝いを行います。調理(買い物も含む)洗濯、掃除が基本的な家事援助支援の内容です。

2つ目は身体介護です、身体介護はその名の通り高齢者の体を介助していきます。おむつ交換やトイレ誘導、移乗、入浴介助などがそれに当たります。高齢者の体に触れて介護をすることは身体介護と覚えておきましょう。

 

家事援助

それでは実際に家事援助はどのように行われるのでしょうか?家事援助の最も難しい点は時間内に終わらせるということです。ヘルパーには稼働の時間が決められており、一つの家事援助であれば30分以内、2つ以上の家事援助で1時間以内が多いです。例えば、調理の依頼と掃除の依頼があったとします。調理をする前にまずは掃除を行います。掃除機を全体にかけて掃除を行います。調理に取り掛かり、煮込み時間などの待ち時間の間にお風呂の掃除などをしてしまいます。調理が終わると同時に掃除も終わっているように時間スケジュールを自分で組んでいく必要があります。また、高齢者の自宅はどの自宅も綺麗なことはありません。中には古民家で非常に古く、汚いと思ってしまう自宅もあります。そういった場所を綺麗にする必要がありますので、潔癖症の方はやめておいた方が良いかもしれません。

 

身体介護

身体介護は高齢者の体を介護するものです。身体介護には具体的にはどのような仕事があるのでしょうか?排泄関係であればおむつ交換や、トイレ誘導やバルーン内の尿の破棄などがあります。移乗介助ならベッドから車いす、車いすからベッドなどです。あとは、入浴介助なども行う必要があります。ホームヘルパーとして働くとデイサービスの送り出しという仕事に当たることがあります。これは、デイサービスに行くための準備、自宅から出るための支援などを行い、無事にデイサービスに行ってもらうようにヘルパーがサポートします。身体介護は高齢者の生活を支えるために、非常に大切なものですが、高齢者以外にも家族にも喜んでもらえる仕事です。特に老々介護の場合は、介護者が疲れていることもありますので、ヘルパーが来ることは非常に助かるでしょう。

 

 

ホームヘルパーに求められるもの

ヘルパーに求められるものは一体どのようなものがあるのでしょうか?せっかくヘルパーとして働き始めたけど、自分に合わないとならないように、ある程度事前にヘルパーに求められやすいものを知っておきましょう。

 

ホームヘルパーと利用者の関係

ヘルパーは高齢者の自宅に行ってサービスを提供していくため、距離感が近くなりやすい、仲良くなりやすい面があります。仲良くなれればいいと思いがちですが、それは間違いです。親しみをもって接することと、馴れ馴れしく接することは大きく違うのです。馴れ馴れしく接してしまいますと様々な弊害が生まれてしまいます。敬語で話をするところを馴れ馴れしく話をしてしまう、頼みごとをされたら断れないなどです。そうならないためには、しっかりと自分を制御して介護をする専門職として高齢者の生活を支援する立場として自覚をしておきましょう。意識をしておきませんと、すぐに馴れ馴れしくなってしまいますので、常に意識をもっておくことが大切になります。

 

秘密の守れる人

高齢者の自宅に入って介護を提供していきますので、様々な高齢者の情報を持つことになります。また、高齢者との距離感も近くなりますので、秘密の情報を聞かされるかもしれません。「あなただから言うんだけどね」と話をされることもあります。そういった秘密を知ってしまうことはある程度仕方がないのですが、それを誰にも話さない姿勢を取ることが必要になります。ヘルパーには個人情報の保護をする義務があります。この義務違反をしたら資格を停止されることもありますし、場合によっては高齢者自身から責められることもありますので注意しておきましょう。また、高齢者は信頼して話をしてくれますので、その話が外に漏れたと知ると信頼関係にも影響が出て、サービスを提供しにくくなりますので注意が必要です。

 

常に学ぶ姿勢を忘れず、記録を忘れない

ヘルパーは専門職ですので、常に学ぶ姿勢で働くことは大切です。また、高齢者から学べることもたくさんありますので、素直な気持ちで学ぶようにしましょう。学んだことは次の仕事場で生かせることもありますので、学ぶ=仕事の質が高くなるということを心に留めておくことが大切です。また、サービスを行った際の記録をしっかり書く癖をつけておきましょう。記録は、どんなサービスをしたのかの記録になりますので、書いておきませんと監査などが入った場合に「サービスを提供していない」と判断されることもあります。また、記録はサービスの質を高める為にも必要なものです。日々の記録からサービスの改善点を見つけて、ヘルパー同士で協力をし合って、サービスの質を高めていきます。

 

ホームヘルパーの収入とやりがい

ホームヘルパーの収入はどのようになっているのでしょうか?いくらぐらいの収入があるのか、給与体系などについてご紹介していきます。またヘルパーとしてのやりがいについてもご紹介していきます。

 

収入はさまざま

収入は正社員とパートで変わります。正社員の場合は20万円前後が最も多く、正社員の中でもサービス提供責任者となれば24万円前後が多くなります。責任が多くなりますが、それに比例して給料が高くなるのです。また、管理者などになれば30万円を超えることもあり、給料がもっと多くほしいという方は管理職を目指しましょう。パートの場合は1300円程が平均賃金になりますが、これはサービス内容によって異なります。また、保有している資格でも給与は差があります。事業者にもよりますが、一般的には、初任者研修が最も低く、次に実務者研修、次に介護福祉士の給料が高いといえます。

 

家事援助と身体介護の時給の差

登録ヘルパーの場合は、サービス内容によって時給が変わります。基本的に家事援助よりも身体介護の方が時給は高いです。家事援助であれば1000円~1200円ぐらいで、身体介護の場合は1400円~1600円前後になります。また、生活援助の場合は30分で終わることもあり、身体介護の場合は1時間を超えることもあります。時給の部分と一回で働ける時間の長さを考えても身体介護の方が良いといえます。また、事業所によってはサービスの大半が生活援助になっているところ、サービスの大半が身体介護になっているところがあり、事業所によっても行えるサービスが違います。もし身体介護を中心に仕事を行いたいのであれば、事前に伺っておくようにしましょう。

 

 

お金以上にいいことがたくさんある

通常介護は施設で行うことが多いのですが、高齢者の自宅で生活を支えるというものは、ヘルパーならではのサービスです。介護保険にはいろいろサービスがありますが、自宅で生活援助を行うのはヘルパーしかありません。高齢者の自宅で、1対1でサービスを行うということは、高齢者との距離が非常に近くなります。そのため、自分のサービス一つで高齢者の生活が飛躍的によくなることもあり、非常にやりがいに繋がっている方も多いといえます。ヘルパー自身が生活をしていくために給与は必ず必要ですが、場合によっては給与以上に楽しいやりがいを見つけられることもあります。もしヘルパーをしようか迷っている場合は、是非一度行うことをお勧めします。