ヘルパーの家事援助!掃除やごみの始末について

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介護

ヘルパーの家事援助の中でも最も行われているのが掃除やごみの始末です。掃除やごみの始末は生活をする上で必ず必要なものですが、体がうまく動かない方に対しては、ヘルパーが支援をしてお手伝いをします。支援をすることによって清潔な環境のもと安全に生活を送ることが出来るのです。ここでは家事援助のポイントや注意点などについてご紹介していきます。

家事援助とは

家事援助は主に3つの種類があります。調理、洗濯、掃除です。衣食住でいうと、衣は洗濯、住は掃除、食は調理でそれぞれ生活を送るうえでは必須なものです。ここでは掃除について詳しく掘り下げていきます。家事援助の中でも特に掃除は高齢者のこだわりが出やすい部分ですので、ヘルパーとしては専門的な知識と共に高齢者の思いにも耳を傾けながら支援をしていくことが必要になるのです。また、どこまで支援をしていいものか難しいのも掃除の特徴でもあります。そういった難しい部分についてもポイントをご紹介していきますので、是非ご参考にしてみてください。

清潔な住居を維持するために

家事援助を行う中でも掃除は非常に大きな割合を占めます。洗濯を回している間に掃除をしたり、調理の合間に掃除をしたりなどがあります。その為、掃除が上手に出来るとヘルパーとして非常に質の高いサービスを提供することが出来るのです。また掃除をすることによって清潔な住居を維持することが出来ます。清潔な住居は衛生面はもちろんですが、気持ちの面でも良い働きがあります。物が溢れてる家、ホコリが留まっている家に住んでいると気持ちも落ち込んでしまいがちです。掃除の仕方は人それぞれで、それぞれにこだわりを持ってやっています。その為、ヘルパーの独断で物を捨ててしまったりすることが無いように、しっかりとお客様の意向を確認しながら支援を行うようにしましょう。

ごみの始末の仕方

ごみの始末は要介護者の高齢者にとっては非常に難しくなります。分別はもちろんですが、ゴミ出しの日を把握しておかなければいけない、ため込んでいる物は重くて移動が難しい。ゴミをゴミ捨て場にもっていくことが難しいなどがあります。ごみの始末の支援はどのようなものがあるのでしょうか?

分別の援助を行う

まずごみを分別するところから始めます。現在あるごみの分別はもちろんですが、将来的にお客様が分別しやすいように援助していくことが大切になります。例えば、燃えるごみと燃えないゴミを分ける場合は、ゴミ箱に「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」と大きな字で書いて、分別しやすいようにします。また、缶ビンペットボトルなどの資源ごみも同様に分けやすいように目印を付けておくことをお勧めします。生ごみなども処分しやすいように支援をしましょう。自分で生ごみを取ってゴミ箱に入れることが難しいのであれば、排水溝にネットを取り付けるなどの工夫が必要です。ごみの分別の支援をするポイントとしては、「捨てる場所が分かりやすいこと」「捨てやすいこと」です。このどちらか一方でも出来ないとなればごみを処分することがしにくくなりますので、注意しておきましょう。

カレンダーを活用する

認知症や物忘れが進むとごみの捨てる日が分からなくなってしまいます。通常であれば捨てる日が分からないのであれば自分で調べることが一般的ですが、高齢者の場合はそこまでして調べるのもしんどくなることもあります。分からないから捨てる意欲も湧かない、徐々にゴミが溜まってさらに意欲が低下するという悪循環に陥りますので、ますます生活としての質は低下していきます。そういったときには、カレンダーを活用すると良いでしょう。カレンダーにゴミの処分の日を書いて分かりやすくします。場合によっては色を使って、目立たせておくなどの工夫も良いでしょう。あるヘルパーはカレンダーと時計のアラームを活用して、ゴミの捨てる日をお客様が分かりやすいように工夫をした事例もあるほどです。カレンダーを活用して、視認性を上げることによって、それが行動に繋がります。

溜め込んだものを処分する

高齢者はごみを溜めてしまいがちです。それは、大切なものの場合もありますし、物理的に捨てられないケースも有ります。溜め込んだものが部屋にあれば不衛生ですし、部屋自体も狭くなってしまいます。また、歩行が不安定な高齢者の場合は、物に躓いて転倒してしまうこともありますので、やはり処分することは必要であると言えます。注意点としては、なぜ溜め込んでいるのかを知ることです。捨てるのが手間で溜め込んでいる場合は、すぐにでも処分をすれば良いのですが、大事なものだから捨てられない場合もあります。他人から見て不要だと思うものでも、本人は大事なものもありますので、決して勝手に捨てるのではなく確認をしながら捨てるようにしましょう。また物が多く生活に支障をきたしている場合など、処分に急を要する場合は、処分はいったん置いて、物をどかして動線を確保するなどの工夫をするようにしましょう。溜め込んでいる物を処分する場合は、本人に確認しながら行う事、安全を確保することです。

ゴミ出しが難しいものを代行する

通常のこみであれば高齢者でも出すことは問題ありませんが、中にはゴミ出しが難しい物があります。例えば、家具や電化製品などの大型のものは高齢者1人で処分することは難しいでしょう。まず部屋から出すことが出来ませんし、出せたとしてもゴミ捨て場まで持っていくことが困難、処分方法も自治体によって違いますので注意が必要です。ヘルパーはどのような支援をしていけば良いのでしょうか、ヘルパー自身が処分をしても良いのですが、ヘルパーだけの力で処分することも難しい場合があります。2名で入って処分をすると介護保険外のサービスにもなってしまいます。そんな時は市などに確認をして処分手続きを調べること、処分をしてくれる業者を探して代行してもらうなどの支援を行うことが出来ます。中にはリサイクル料金が発生するものもありますので、勝手に捨てて周りに迷惑をかけないように配慮することもヘルパーの仕事の一つであるといえます。

介護者の注意すべきこと

掃除やゴミ出しを支援するのであればどのような点に注意をしていけば良いのでしょうか。まず一つは、高齢者の気持ちを尊重するということです。高齢者が何を大切にして生活をしているのか、プライバシーはどこを重点的に考えているのかなどを考えながら支援をしていきます。介護者が必要だからと思って勝手に行うと、高齢者は不信感を抱いて2度と掃除を依頼しないケースもあります。「ここの掃除をしても良いですか?」「気になることがあれば何でも言ってくださいね」などの声掛けも大切になりますので、積極的に行いましょう。また、掃除のやり方も人それぞれ違いますので、こちらも高齢者に確認をしながら行うと良いでしょう。

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